ナチュラルを超えて、新たな豊かさの色感に向けて

カラートレンドはペールカラーが登場した2006年春夏から、柔らかく優美なイメージに向けて大きくシフトし始めています。そして2007-08年の秋冬は、自然な調和を堅持しながら、素材としての洗練されたタッチや質感の奥行き、そして装飾性をつくりだすことがポイントとなります。マクロトレンドであるナチュラル傾向を基盤としながら、その対極にある人工的なモダニズムや、人の心の裏側や森の深淵に潜む神秘性といった論理性を超えた不可思議なニュアンスまでをその表現の糸口に据えながら、新たな表現の可能性を探ります。
POINT
● 対立する2つの極の振幅の中でつくりだされる新しいイメージ
ナチュラルとアーティフィシャル、ロマンチックとセンシャル、レトロとモダニズムというように対極の要素ひとつの机上におきながら、その対比や融合を描き出す。
● 穏やかな諧調によるトーンの美しさの訴求
今シーズンのカラーの基調となるのは、ナチュラルで穏やかな諧調。PALETTE : 1のベージュとPALETTE : 2のニュートラルがつくり出すソフトな諧調がその役割を果たす。このふたつのパレットを基調に、PALETTE : 6のオフブラックとのコントラストでその色彩感はさらに強調される。
● 3つの色相のエンハンス(高まり)がつくる膨らみのある色彩感
PALETTE : 3. 4. 5 で展開する3つの色相のパレットで、今シーズンの色彩感のバラエティを訴求する。