2010-11 Autumn & Winter SHOES 全体傾向
MICAM / WHITE / CLOUDENINE NEOZONE TOUCHI!

安心感へと繋がるテーマの浮上

クリエーションのテーマとして〈クラシック〉、〈ノスタルジック〉、〈ラブ〉などを挙げるデザイナーが多い。現在の世界不況を背景に、オプティミズム(楽観的)な気分がクローズアップされた先の春夏の流れを引き継ぎ、“心にぬくもりを与えてくれるもの”、あるいは“受け継がれる伝統への回帰”という志向性が顕著になっているようだ。安心感へと繋がる、人に普遍的なこのような事柄をリスペクトしながら、それぞれのブランドの個性に応じて新たな息吹を吹き込むことが、ひとつの大きな流れになっている。
また、ブランドによってはコレクションの点数を絞り込む傾向も見られる。背景にある経済的な事情は察せられるが、一方での「多様な情報が氾濫する世の中には、コンパクトで内容の濃いコレクションでなくては伝わらない」とのデザイナーの言葉が印象的に残る。
そしてアンチアレルギーやエコロジーをテーマとするブランドも増加傾向。素材から履き心地にまで持ち込まれるさまざまな視点は、新しい表現の糸口として期待される。
※各ブランドの紹介の詳細は、機関誌「ジャルフィック158号」に掲載しております。

ポイント

1. マテリアル&カラー ・・・ニュアンスのあるナチュラル感はカラーと表面感の相乗効果

2. アイテム&フォルム ・・・バリエーション豊かに提案されるショートブーツに注目

3. ディテール&オーナメント ・・・シンプルな中に光るクラシカル・モダンなアクセサリー

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